中国神秘紀行

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作品内容

中国文明の源 二つの世界遺産を訪ねて ~河南省~

今回は、中国中部に位置する河南省。河の南にある地域で、その河とは黄河を指す。この河南省は、中華文明発祥の地であり、数々の王朝が栄えた地でもある。いわば、ここは中国が誕生した起源の地でもある。訪ねるのは、河南省の安陽(あんよう)/鄭州(ていしゅう)/開(かい)ほう/洛陽(らくよう)/少林寺(しょうりんじ)の五つの地域だ。
この回の神秘は、多くの王朝がこの河南の地で栄えた秘密に迫る。そこには、巨大な力を持ち権力を維持するため様々な葛藤があった。王朝の歴史は、この地に刻まれ今も私たちにその姿を見せてくれる。
中国の文明の起源と言われる安陽には、今からおよそ3300年前の殷の時代の史跡「殷墟(いんきょ)」がある。ここは、世界文化遺産にも指定されている。かつてここに中国古代王朝の都を忍ばせる様子が、文物を通して見る事ができる。
青銅器文化の起源、そして漢字のもととなった甲骨文字など第一級の国宝を紹介する。

開封は、今から1100年前の北宋(ほくそう)時代に都が開かれた所だ。ここでは、どのように当時、都が繁栄していたのか。その街の様子を楽しむことができる。当時から伝わる火吹きなどの大道芸が楽しめる。
この河南が栄えた理由に、黄河がもたらす水の恵みがある。それによって豊かな穀物が得られた。黄河のゆったりとした雰囲気を楽しめるのが鄭州だ。その豊かな土地を活かし九つの王朝があったのが洛陽である。洛陽では、当時の皇帝が食べていた皇帝料理を紹介する。艶やかな美女たちが、厳かに当時の美食を運んで来る。

しかし、土地が豊かなだけでは、国は納められない。国を外的から守り納めてゆく事が必要だ。その象徴とも言われるのが世界的にその名を馳せた少林寺である。王朝を納めるための強さの秘密に迫る。少林寺の中でも、エリートクラス80名の修行僧を取材。少林寺の強さの秘密のキーワードは「禅、武、医」である。この三位一体が強さとなるのだ。激しいカンフーの技も登場する。

巨大な国家を納める究極の力。それは、「仏」の力であった。 洛陽にある「龍門石窟」は、山の絶壁に1000越える石窟があり10万体を越える仏像が彫られている。今からおよそ1500年前から石窟は掘り始められ、なんと400年もの歳月をかけて作られた。ここは、世界文化遺産に指定されている。仏へ救いを求めた人々の姿に思いを馳せ、すばらしい、仏像の美を紹介してゆく。

初回放送:2008年6月20日