世界の名画 ~美の殿堂への招待~

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ストーリー

水の画家 モネの睡蓮 パリ オランジュリー美術館

番組名

パリの中心地、ルーブル美術館とオルセー美術館のすぐ近くに「印象派の最高傑作」といわれる作品が所蔵されている美術館があります。オランジュリー美術館です。
オランジュリーとは「オレンジの温室」という意味です。その名の通り美術館の建物の屋根はガラス張り、館内には燦燦と太陽の光が降り注ぎます。
美術館の造りとしては珍しいこの構造は、実は印象派の巨匠・モネの「自分の作品を自然光の中で見せたい」という希望から生まれたものでした。
1階に展示されているのが そのモネの作品。彼が最晩年、11年もの歳月を費やし描き上げた8枚の「睡蓮」の連作です。「大睡蓮」と称されるこの8枚の大作は、モネが生涯にわたって追い続けた光と色彩の集大成なのです。
「大睡蓮」を知るため、モネが40代から亡くなる86歳まで暮らしたパリ北西部の村・ジベルニーを訪ねます。モネはこの村に移った後、睡蓮を描き始めます。そして250点もの睡蓮の作品を残すのです。
なぜモネは睡蓮に惹かれ描き続けたのか、そしてオランジュリー美術館の8枚の睡蓮でモネが表現したかったこととは何なのか・・。
番組では、その答えを解き明かします。
そしてもうひとつ、オランジュリー美術館のコレクションを彩るのが、モネの仲間たち、シスレーやルノワールの傑作の数々です。さらに印象派から刺激を受け その後独自の画風を切り開いていったセザンヌや「エコール・ド・パリ(パリ派)」と呼ばれる画家達の作品です。
20世紀のパリにはヨーロッパ中から無名の画家達が集まってきました。印象派の革命に影響を受け、後継の若い画家達は次々と新しい展開を見せていったのです。
オランジュリー美術館はまさに「芸術の都・パリ」が形造られた時代の賑やかなパリを堪能できる美術館なのです。その魅力をじっくりとご紹介します。