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ストーリー

世界・建築遺産の旅
死と向き合う

建築史学者ダン・クルックシャンが、世界各地に残る素晴らしい建築物を訪ねるシリーズ。今回は、死にまつわる建築遺産の数々を訪れる。
エジプトの"男装の女王"ハトシェプストの葬祭殿。グアテマラの密林に眠る、古代マヤ文明の階段ピラミッド。芸術のように美しいイタリア・ジェノバの"スタリエーノ墓地"。そして、死を目前にした人々が最後の時間を過ごすというインド・バラナシの"死を待つ家"を紹介。これらの建築物には、古来よりその土地に生きる人々の"死"に対する価値観が刻まれているという。その実態とは? 今回、最初に訪れたのはエジプトにあるハトシェプスト女王の葬祭殿。女王の魂を不滅のものにするために建てられたという、神聖な建物だ。ファラオとなり、男性として国を治めたハトシェプスト女王の誕生秘話、そして王位継承をめぐる確執が明らかになる。続いての訪問国・グアテマラでは、マヤ文明の古代都市・ヤシャの遺跡へ。階段状のピラミッドを訪ね、当時行われていた様々な儀式の秘密に迫る。次に訪れたのは、イタリア・ジェノバにある"スタリエーノ墓地"。表現豊かな彫像の数々、それらを残した芸術家たちは"死"をどのようにとらえていたのだろうか? 墓を巡れば、そこに眠る人々の生前の姿が浮かび上がってくるようだ。最後の訪問国・インドでは、ヒンドゥー教徒の聖地"バラナシ"へ。"バラナシ"は死を目前にした人とその家族が残された時間を共に過ごす"死を待つ家"のこと。神聖なるガンジス川のほとりにある火葬場など、ヒンドゥー教徒たちの生活に息づく"死"との向き合い方が浮き彫りになってゆく。