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ストーリー

神話と伝説をめぐる旅
2 シャングリラ~地上の楽園~」

ヒマラヤの西の彼方に失われた文明があると、インドの伝説は伝えている。そこでは古代の人々の知恵が、未来のために保存されていると。この伝説は書物にも映画にもなっているが、シャングリラという理想郷は、本当に存在するのだろうか…?

 隠された謎の峡谷、シャングリアの物語は、1930年代に書かれたジェームズ・ヒルトンの小説『失われた地平線』と、後にオスカーを獲得したハリウッド映画『失はれた地平線』で人々に知られるようになった。だがヒマラヤの彼方にあるという、戦争とも苦難とも無縁な失われた王国の物語は、それよりもずっと古いインドの神話に語り継がれてきたものだ。16世紀にそれを伝え聞いたヨーロッパ人は、さっそくシャングリアの探索に乗り出している。
 伝説の背後にある真実を掘り起こすために、マイケルはそのヨーロッパ人たちの足跡を追い、共産政権支配下のネパール西部を経由し、チベットへと進む。その途中で、ヒンズー教徒や仏教徒にとっての聖なる世界の中心とされるカイラス山にも立ち寄る。こうして数百キロに及ぶ山道を進んだ末、彼は失われた都の幻想的な廃墟を発見。それが神話の源になったのだろうと考えるが…。