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ストーリー

自由への旅路
チーター成長の記録 2

ケニアの保護区に暮らす一頭のチーター、トッキー。母と兄を失ったトッキーを育ての親である野生動物カメラマンのサイモン・キングは、自然に帰そうとするが…。深い信頼で結ばれた、チーターと人間の感動ドキュメンタリー。チーターのトッキーは、生後すぐに母親をライオンに殺され、サイモン・キングの助けを借りながら兄弟のサンブーとケニアのレワ野生動物保護区で暮らしていた。自分たちだけで狩りができるようになり、完全に野生で暮らせるようになった頃、サンブーがライオンに殺され、トッキーは天涯孤独になってしまう。
サイモンは再び近くでトッキーを見守ることにする。こうして、二人の絆は、以前にも増して強まっていった。しかし、サイモンが仕事で留守にしていた時に、トッキーは3頭のオスのチーターに襲われてしまう。なんとか命は取り留め、再び元気になったものの、サイモンは彼を再びレワ野生動物保護区に放すことを躊躇する。トッキーは、他の捕食動物が少ないオル・ペジェタ野生動物保護区に移されることになった。最初はオル・ペジェタの中のさらに安全な囲いに閉じこめておいたものの、物足りなそうなトッキーを見て、サイモンはオル・ペジェタの広い地域に放すことにする。しかし、恐れていた通り、ゾウの移動のために柵が外されているところを通って、トッキーは保護区外に出て行ってしまった。農民に見つかればその場で殺される為、サイモンは必死にトッキーを探す。トッキーは無事なのか?
3年前、二頭のチーターの兄弟が、母親をライオンに殺されて孤児になった。彼らは野生動物カメラマンのサイモン・キングの手で育てられた。深い絆で結ばれたチーターの兄弟トッキーとサンブーが誕生してからの2年間の様子は、番組「野生への帰還 チーター成長の記録」に記録されている。しかし、残念なことにサンブーはライオンに出会って殺され、トッキーはひとりぼっちの未来を過ごすことになった。

その後のトッキーの物語は、スリルと感動、緊張と苦痛にあふれたもので、それをサイモンは見続け、彼の進歩のための計画を立て、困難が生じたときには手をさしのべてきた。この番組は、相棒を失ったトッキーが立ち直り、アフリカの大自然で独り立ちしていく様子を追う。
番組は、トッキーの兄弟サンブーが死んだ悲しい日々から始まる。餌を捕るために狩りをするうちに、トッキーは次第に悲しみから立ち直り、活動を広げていく。最初は、すべてがうまくいくように思えた。トッキーは一頭で狩りをし、ケニア北部にあるレワ野生動物保護区で自分の居場所を切り開いていった。しかし、再び悲劇に見舞われる。3頭のオスがトッキーを殺そうと襲ったのだ。レンジャーのスティーブン・ナングーネの素早い対応によって、なんとか命は助かった。しかし、再び健康を取り戻した後も、足の速い敵が支配しているエリアで暮らすことは危険がともない、まったく新しい区画にトッキーを移動させる決断をするまでは、多くのドラマが待ち受ける。
トッキーのサイモンに寄せる信頼は深く、その後、ケニア山のふもとにある新しい保護区にトッキーは飛行機で移送される。そこは、チーターにとっての天国であったが、同時にライオンやレパードにとっても同じであった。サイモンとスティーブンはトッキーのこの新しい天国での暮らしの最初の数ヶ月を注意深く監視し、また、友人であるトッキーと常にふれ合う。
しかし、危険は伴うものの、利点もあった。トッキーがメスのチーターと出会い、子孫がアフリカの大地を自由に歩き回る可能性があるのだった。