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ストーリー

ミラクルは起こったのか?キリストの奇跡にいどむ
2 神のなせる業(わざ)

アメリカで人気を博しているキリスト教徒のマジシャンのブロック・ギルが、聖地を旅して、キリストの奇跡を検証する3回シリーズ。第2夜である今回は、まるで神が起こしたかのような奇跡の謎に迫る。
マジシャンのブロック・ギルは、お得意のイリュージョンの手法によってキリストがやったように嵐を静め、手品で水をワインに変え、催眠術で何かにとりつかれた人を治してみせる。しかしそれには入念な準備が必要であり、キリストが同じような手法を使っていたとは考えられないという結論に至る。
キリストの奇跡を現代の手法で再現してみせるという、視覚的な興味が尽きない番組であるが、その奇跡に秘められたメッセージの分析も興味深い。
第2回では更に一歩踏み込んで、「キリストは自分が神だと言おうとしていたのではないか」という結論を導き出す。

 ブロック・ギルは今回も3つの奇跡を再現してみせる。それは、嵐を静める奇跡、水をワインに変える奇跡、そして悪魔払いの奇跡。
 番組ではブロックは見事に嵐を静めてみせるが、それは特殊効果を駆使した映像のマジックのなせる業だった。そのほかの奇跡も、催眠術やマジックでは不可能だったという結論に至り、なぜそのような奇跡が起こせたのかは謎のままである。
 謎であるがゆえに、悪魔の力を借りたのではないかという非難にさらされることもあった。しかし、聖書をつぶさに読み直すうちに、ブロックはキリストが悪魔と戦っていたことを悟る。 キリストは、悪魔と戦い、神にしかできない奇跡を起こすことによって、「自分は神である」というメッセージを表そうとしていたのではないか…。