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ストーリー

パイレーツ・オブ・カリビアン 真実の物語

SFや壮大なスペクタクル、人間ドラマや歴史超大作まで、映画はいつも人々の心をつかみ、楽しませてくれるもの。しかし、映画に描かれる世界は完全なる作り話なのだろうか? このシリーズでは、空前の大ヒットとなった映画から毎回1つの作品に焦点を当て、映画の本編シーンを紹介しながら、実在した人物や歴史的背景、科学的な研究結果を検証し、隠された真実を探っていく。
第2回は、俳優ジョニー・デップ主演の映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」。実は、主人公ジャックの宿敵、呪われた海賊バルボッサには、モデルとなったお尋ね者の海賊“黒ひげ”の存在があった。番組では、17世紀末にカリブ海を航海した“黒ひげ”の足跡をたどりながら、実在した海賊たちの冒険が、いかに映画に影響を与えたかをひも解いていく。

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」に描かれた海賊船ブラックパール号には、実はモデルとなった船が実在していた。また、戦闘シーンに使われた武器や航海技術についても、17世紀末から18世紀初頭にかけて、実際にカリブ海で闘いに明け暮れていた海賊たちの史実に基づいたものだった。今回、映画の制作スタッフや海賊に詳しい伝記作家などへインタビューを行ない、実在したカリブの海賊たちの物語がどのように映画に影響を及ぼしたのかを探っていく。
この作品は18世紀のカリブ海を舞台に、一匹おおかみの海賊と呪われた海賊たちが“黄金のメダル”をめぐって闘いを繰り広げる痛快ストーリー。実際、17世紀から18世紀にかけてのカリブ海には、3000~5000人ほどの海賊たちが航海をしていた。その歴史の中で脚本家が注目したのは、“黒ひげ”の名で知られる悪名高きお尋ね者。“黒ひげ”は、劇中の主人公ジャックと敵対する、呪われた海賊バルボッサのモデルとなった人物で、バルボッサの船ブラックパール号も、“黒ひげ”が乗っていた海賊船をモデルにしたもの。この“黒ひげ”の足跡を追うと、当時の海賊たちの生活や闘いの方法が見えてくる。
彼が乗っていた海賊船は、全長30m、大砲40門を装備した軍艦。当時の海賊のほとんどは、小型でスピードの速い帆船に乗り、獲物となる商業船を攻撃しては船ごと奪い、より大きな積み荷や人員を搭載できる船へと乗り換えていった。“黒ひげ”も同様で、船を略奪して改造を加えては、船を大きくしていた。また、映画に登場する火打ち式銃や大砲などの武器も、当時の海賊が使っていた武器と同じで、劇中での戦闘シーンは海賊たちの闘いが忠実に再現されている。
懸賞金がかけられた“黒ひげ”が最期を迎え、カリブ海には彼の幽霊伝説も生まれた。まさにこの作品は、“黒ひげ”という実在の人物にヒントを得て作り上げられたものだった。そんな“黒ひげ”の物語と映画の内容を照らし合わせながら、カリブの海賊たちの姿や生き方を浮かび上がらせる。