アジア神秘紀行

  • トップページ
  • 作品一覧

ストーリー

謎めく世界遺産の王国~インドネシア・ジョグジャカルタ~




インドネシア、ジャワ島中部に位置するジョグジャカルタ。ここはインドネシアで唯一王族が州知事を務め、王国の伝統文化が色濃く残る街です。また周辺には未だ多くの謎が残るボロブドゥール寺院遺跡群とプランバナン寺院遺跡群の、二つの世界遺産があります。独自の伝統文化と謎に包まれた世界遺産を求めて古都、ジョグジャカルタを旅します。

最初に向かったのは街の中心部にある、1756年に建てられたジョグジャカルタ王国の王宮。ここでは様々な宗教が融合した独特の建造物と、自ら志願して王家に仕え、伝統を守り続ける家臣たちを紹介します。

ジョグジャカルタから北西に約42km、ケドウ盆地の密林の中にひっそりと佇むのが世界最大級の仏教遺跡、ボロブドゥール。ここは8世紀頃、ジャワ島最初の大国といわれるシャイレンドラ王朝によって建造され、王国の滅亡とともに約千年間、深い密林と火山灰に覆われたまま歴史から忘れ去られていました。しかし、19世紀に東インド会社のトーマス・ラッフルズによって発見され、アジアの遺跡としては初めてユネスコが修復に着手した世界遺産としても知られています。4層に巡らされた回廊の仏教の世界観を表す2600枚にも及ぶレリーフや、3層に渡って配置された独自の仏塔、ストゥーパを紹介します。

また、ジョグジャカルタから南東に約20km、5km四方に渡って点在するのがプランバナン寺院遺跡群。ここでは9世紀にマタラム王朝によって建造されたヒンドゥー教寺院、ロロ・ジョングランの山を模したといわれる独特の建築様式と、世界でも珍しいヒンドゥー教と仏教が融合したプラオサン寺院を紹介します。

王国の伝統文化を受け継ぎ守るジョクジャカルタの人々と、二つの世界遺産の謎に迫ります。