世界の文学がわかる!あらすじ名作劇場

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銀河の詩人・宮沢賢治
「風の又三郎」「雨ニモマケズ」

今夜の名作は宮沢賢治「風の又三郎」「雨ニモマケズ」の2本立て。数々の童話、誌、小説を書き残した宮沢賢治は、生前はさほど評価されていませんでした。しかし37歳でこの世を去った後、福島県出身の詩人・草野心平らの尽力により、多数の作品が刊行されました。賢治独特のオノマトペ(擬声語)を使った短編小説「風の又三郎」を現代設定のオリジナルドラマで。そして没後に発見された遺作の詩「雨ニモマケズ」を平泉成の朗読でお届けします。

「風の又三郎」
村の学校に転校してきた三郎。子どもたちは、三郎の少し変わった雰囲気を敏感に察して、村に伝わる風の神様の子“風の又三郎”ではないかと勘繰る。馬を追って迷子になった少年が、ガラスのマントを羽織った三郎らしき人影を見たり、雨風に混ざって大勢の声が聞こえたり…三郎が村にやってきてから、不思議な体験が続いていた。そんなある夜、村の子ども・一郎は三郎の夢を見る。驚いて飛び起きた一郎が慌てて学校に行くと…。