百年名家~築100年の家を訪ねる旅~

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嵐山「大河内山荘」第2弾 ~往年の名優が後世に伝える究極の建築〜

今回は京都嵐山「大河内山荘」の第2弾。大河内山荘は日本映画創生期の名俳優、大河内傳次郎が30年の歳月をかけて完成させた庭園邸宅です。傅次郎の晩年には出演料のほとんどを注ぎ込んだと伝えられるほど、魂をこめて造営されました。その第2弾である今回は大河内山荘の中心的建物である大乗閣の内部を全て拝見します。大乗閣は書院造りから農家風民家に至るまで、日本の伝統的な建築様式をつなぎ合わせた前代未聞の建物です。書院座敷で最初に目を奪われるのは上段の間。そこには絢爛豪華な格天井や、気品ある火灯窓などが施され、傅次郎の遊び心が伺えます。茅葺きの建物内部は、一転して土間のある民家風の部屋が現れます。誰しもが懐かしさを覚えるこの部屋には、傅次郎の建物に対する造詣の深さが感じとれます。圧巻は寝殿造りの建物。板壁に覆われた部屋は、神聖な雰囲気さえ漂います。最後に拝見した部屋は、二畳半台目という珍しい茶室。実は織田信長の弟、有楽斎が造った国宝「如庵」を完璧に模した茶室です。傳次郎が日本の優れた建築技術を後世に残すために建てた大乗閣。撮影はおろか一般公開さえされないこの建物内部に、今回初めてテレビカメラが入ります。

取材先情報

大河内山荘庭園

京都府京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町8 TEL:075-872-2233
開園時間:午前9時~午後5時
定休日:年中無休
※建物内部は非公開となっております。

※上記以外の情報については、公開出来ません。