百年名家~築100年の家を訪ねる旅~

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奈良の至宝 『依水園』 ~万葉の山々を借景とした名庭園~

今回の百年名家は、奈良屈指の池泉回遊式庭園、『依水園』を訪ねます。万葉歌人に詠まれた春日山や若草山を借景とする、この上なく美しい名庭園です。大仏で有名な東大寺のすぐ隣という絶好の立地条件にありながら、その存在はこれまであまり知られてきませんでした。今回、庭園内に建つ江戸初期から明治中期に建てられた名建築の内部を、テレビで初めてご紹介いたします。依水園は「前園」と「後園」とに分けられています。「前園」は江戸時代の延宝年間(1670~1681)、奈良の晒(さらし)業者である清須美道清という豪商が、この地に別邸を建てたのが始まりです。「三秀亭」と「挺秀軒」という二つの建物が、当時の姿ほぼそのままに残されています。「後園」は、関藤次郎という実業家が明治32年に造成しました。主屋の他に、「清秀庵」「氷心亭」という茶室を遺しています。後園の庭からは、若草、春日、三笠の三山に加えて、東大寺南大門まで間近に顔を出し、息を飲むほど贅沢な景観です。茶室には、何と1200年以上前の新薬師寺の古材が使われていて、個性的な数寄屋造りに歴史の重みを加えています。そんな依水園の全てをテレビ初公開!

取材先情報

依水園

奈良県奈良市水門町74 TEL:0742-25-0781(名勝依水園・寧楽美術館)
開園時間:午前9時30分~午後4時30分(入園は午後4時まで)
休園日:
毎週火曜日(但し4・5月、10・11月は無休)
年末年始

※上記以外の情報については、公開出来ません。